こんにちは、しろころです。
曲作りをする際、どんな曲を書くのか、何を描きたいのかがわからない時、曲のイメージを明確にして方向付けをする方法について、私自身が取り入れている方法について紹介します。
私は曲作りをする時、最初に歌詞とメロディーが同時に浮かび、その一フレーズから広げていき1曲に仕上げことが多いです。
その際にA4コピー用紙に頭の中に浮かんだことをひたすら書き出し、思考を整理する方法をとっています。
こうすることで頭の中が整理され、曲のイメージが明確になっていきます。
この作業を行うことで曲の構成や歌詞が浮かびやすくなります。
「曲作りを進めていて言葉が浮かばない」、「曲のイメージが固まらない」、「そもそも何を書きたいのかわからない」という方に使える方法かと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
「ゼロ秒思考」で頭の中にある曲のイメージを整理する
A4コピー用紙に書き出す方法は以前読んだ「ゼロ秒思考」(赤羽雄二 著)という本で提唱されていたものです。
「ゼロ秒思考」は思考のスピードを上げ、クリアな発想を得るためのトレーニング法を紹介した本です。
考えを素早く紙に書き出すことで、頭の中を整理し、問題解決やクリエイティブな発想をスムーズにする「メモ書き」の習慣をつくる方法について書かれています。
詳細が気になった方は是非読んでみてください。
A4用紙にひたすら書き出す
メモ書きの方法
- A4用紙を横向きに使い、1ページに1つのテーマを書く
- 1ページ60秒以内に4〜6行書く
- 頭に浮かんだことをそのまま書き、深く考えすぎない
取り組む曲のテーマについて書き出していく
「売れないミュージシャンの苦しみ」がテーマの曲を例にしてみます。
まず、主人公が集客のないライブをしていてどんな気持ちなのか書き出してみます。

「集客のないライブ、どんな気持ちだろう?」
・やるせない、もう何のためにやっているんだろう
・こんなことを続けていて意味があるのだろうか
・とても惨めだ
・お客さんがいてもいなくても関係なくいい音楽をするべきだけど
そこから「やるせない」という気持ちについて深掘りしてみます。

「どうしてやるせないのだろう?」
・誰にも認められず、求められない音楽だから
・結果が出ていなければダメ…
・努力しても結果が伴わない
・自分より良くない音楽が売れていると思ってしまう
・真摯に向き合ってきたのになぜ結果につながらないのだろう
こんな集客もなくやるせない気持ちで、それでもなぜ音楽を続けてるのか書き出してみます。

「なぜ音楽を続けているのだろう?」
・いつか報われると思ってしまう
・終わらせ方がわからない
・自分の音楽が好きなんだと思う
・自分の音楽には自信がある
・楽しいと思う時もある、その思い出もあるからやめられない
内容を客観視して方向性を見つける
ここまでの内容から以下のように曲のイメージが明確になってきました。
●音楽が全然売れなくてとても惨めに感じている
●努力が結果につながらないことや、良いと思えない音楽が売れていくことにやるせなさを感じている
●いつか報われるかもという期待を捨てられない、夢の終わらせ方がわからない
●自分の音楽が好きだと思うし、やっていることに自信を持てる
●きっと音楽は好きなんだろう
とにかく思い浮かぶ限りの質問を繰り返して、書き出していきます。
箇条書きした答えに対してさらになぜを繰り返し深掘りしていきます。
これを繰り返していくことでこの曲はこうなっていくのか、そうかこういう曲だったのかという感じで気づきがあります、曲の方向性に気づくことで書き進めやすくなります。
私の場合は1曲で20枚〜50枚くらい書き出すと方向性が見えてくることが多いです。
60秒以内に、深く考えずに頭に浮かんだことをとにかく書き出していくことがポイントです。
曲作りに行き詰まった時はぜひ試してみてください。
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